エイムブログ「スリーミニッツ」

座ってる時間が長いと、死亡リスク増!?

こんにちは!フィットネスクラブエイムです。

みなさん、一日にどのくらい座っている時間があるか、把握されてますか?


気づけばずっと座ってる…?

一般的な会社の事務員として勤める場合、9:00~18:00の勤務時間があるとします。
お昼休憩を除けば、勤務時間は8時間です。
基本、デスクに座った状態で作業を行うと想定し、コピーやトイレ休憩、他部署への相談などで席を立つと思っても、一時間に10分あるかないかではないでしょうか?そうすると6時間は座っている時間があると想定。
さらに、休憩が1時間あったとしても、食事をする際には基本座りますから、最低30分は座っていると仮定。
車社会の地方では、自家用車での運転があるので、これが往復1時間と仮定。
帰宅して、諸々の家事や育児を行うとしても、食事の時間やリラックスタイムで座っている時間が最低1時間あると仮定。

そうすると、ざっと単純計算しただけでも、一日に座っている時間は9.5時間ほど。
一日は24時間。最低6時間を睡眠にとっているとして、起きている時間は18時間。起きている時間の半分ほどを座って生活していることになります。

最新運動疫学研究では、座っている時間が長いほど、総死亡リスクがあがるといった研究結果もでています。
これは、一日の総座位時間が4時間未満の成人に比べ、4~8時間、8~11時間、11時間以上と長くなるにつれて、総死亡リスクが11%ずつ高まるといったものです。
さらに、日本人における死亡リスクのトップスリーに「運動不足」がランクインします。
(ちなみに、1位:喫煙、2位:高血圧、3位:運動不足です)


では、座りっぱなしの何が問題なのでしょうか?
座るという動作自体は、人の身体構造として問題なく動作できます。人のお尻の筋肉は、どの動物よりも大きい割合になっており、臀部のトレーニングが全体の筋肉量アップにもつながります。脚力をしっかり使うためには、臀部(お尻)の筋肉が必須です。よくサッカー選手や野球選手も、お尻がしっかり大きくて筋肉量が大きい選手がパワーあるプレーをされたりします。長距離の陸上選手でも、臀部がプリっと、しっかりついている方が脚の運びがスムーズになります。
臀部を鍛えるためには、立位(立った状態)で股関節を動かす運動が必要です。歩く、走る、などの有酸素運動は付随的に使えますし、スクワットなどの筋力トレーニングでも臀部を鍛えることができます。
さらに、臀部には先ほども出てきた「股関節」という大きな球関節があります。この関節を支えているのが骨盤といわれる部分で、このあたりは腰と言われる部位に直結します。腰とは「月(にくづきへん)」に「要(かなめ)」と書くように、体の要になる部位です。背骨の支えにもなる骨盤は、臀部の筋肉で支えられています。この臀部が衰えると、立っているときにも座っているときにも、骨盤が安定せずにグラグラします。

骨盤が安定せずグラグラする
 ↓
背骨が安定せずグラグラする
 ↓
体がぶれるのを無理やり正そうとする
 ↓
他の筋肉や関節に支障がでる
 ↓
腰以外の部位に痛みがでてしい、動くのが嫌になる

といった流れが多くあります。このとき、ポイントなのは「どこからの不調で体に痛み(不具合)が発生しているのか?」です。


人は痛みがあると、その部位や箇所に「原因がある」と思い、その箇所を一生懸命治そうとします。
本来の原因は別のところにあるのに、です。腰が痛い場合には、たいてい足元からの不具合です。
肩や背中は腰、といった具合に、基本下から不具合が発生している可能性が非常に高いと言われています。
(あくまで外科的な話です。内科的疾患は別の原因も往々にあります)

話を戻します。
座っている状態が長いと、この骨盤を支えるための筋肉が使いにくく、かつ骨盤の安定を行うための腹筋なども使われにくい。結果として骨盤から背骨までのラインが崩れ、姿勢悪化から無理に治そうとするとほかの箇所に支障をきたす。この程度で死亡リスクが上がるか?と思われがちですが、運動不足=体を維持する筋肉不足に陥りますので、そうなれば平熱も下がり免疫力も下がります。平熱が低いと、体内酵素の力も抑えられるので、内臓にも負担がかかり、内科的疾患にかかるきっかけになり得ます。

「と、いうことは、何とか一日に座ってる時間を4時間以下にしなくてはいけないということ!?」と考えるかもしれませんが、いきなりいつもの半分以下にすることは難しいでしょう。特別なことをしなくとも、まず自分の現状を知ることが大切です。
本当に一日どのくらい座っているのか?少しの工夫で座る時間を減らすことはできないか?を考えてみてください。フィットネスクラブに通うことも一つかもしれませんが、絶対ではありません。あくまで、方法の一つ、です。

皆さんにとって、どんな生活が心地よく過ごしやすいのか。
少しの工夫(ハック)で、どんな良い結果がイメージできるか。
ぜひ、ご自身の一日を振り返るきっかけにしてくれればと思います!


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