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【弓のポーズ】とは?背中と脚を同時に使う、全身をつなぐ後屈ヨガポーズ

ヨガのクラスにおいて、中盤から後半にかけての「山場」として登場することが多い「弓のポーズ(ダヌーラ・アーサナ)」。うつ伏せの状態から自分の足首を掴み、身体を大きく反らせるその姿は、まるで力強く絞られた弓のようです。一見すると、背筋の強さだけで体を持ち上げているように見えるかもしれません。しかし、このポーズの真髄は「全身の連動」にあります。背中の筋肉、胸の開き、そして何より「脚の力」が調和した時、私たちは力みのない、しなやかな後屈を経験することができます。現代人の多くは、デスクワークやスマートフォンの操作によって、身体の前面(胸や腹部)が縮こまり、背面(背中や腰)が弱まっています。弓のポーズは、そんな現代的な姿勢の崩れをリセットし、全身のエネルギーを循環させるための特効薬とも言えるポーズです。本記事では、このポーズの由来から、解剖学的なメカニズム、そして安全に深めるためのステップまでを徹底的に解説します。

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弓のポーズとは?意味と特徴を紹介

ここでは弓のポーズの由来や特徴について紹介します。

弓のポーズの由来と基本の形

サンスクリット語では「Dhanurasana(ダヌーラ・アーサナ)」と呼ばれています。

「Dhanu(ダヌ)」は「弓」を意味し、「Asana(アーサナ)」は「ポーズ」を意味します。その名の通り、身体が弓の本体を、腕が弓の弦を表しています。伝統的なハタ・ヨガの経典でも紹介されるこのポーズは、腹部を下にして寝た状態から、両手で両足首を掴み、胸と膝を床から持ち上げる形となります。この時、身体の前面は最大限にストレッチされ、背面は力強く収縮します。単に「反る」という動作以上に、内臓へのマッサージ効果や、脊柱の柔軟性向上を目的としており、全身のチャクラ(エネルギーセンター)を活性化させるポーズとしても知られています。

脚の力が後屈を支えるのが最大の特徴

多くの人が「後屈=背中を反らせる」というイメージに縛られ、背筋の力だけで上体を起こそうと苦戦します。しかし、弓のポーズにおいて最も重要なエンジンとなるのは「脚(下半身)の力です。手で足首を掴んでいるため、足を後ろへ、そして上へと蹴り出す力が、腕を介して上体を引っ張り上げます。この「脚で蹴る」というベクトルがあるからこそ、腰椎(腰の骨)に過度な負担をかけることなく、胸を高く、美しく開くことが可能になります。「背中で頑張る」のではなく「脚の力を背中に伝える」感覚。これこそが、弓のポーズを攻略する最大の鍵であり、他の後屈ポーズ(コブラのポーズなど)とは一線を画す特徴です。

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弓のポーズのやり方|初心者向けステップ解説

弓のポーズのやり方の基本を抑えることで安全に効率よく行うことができます。ここでは初心者向けのステップについて紹介します。

基本フォームの手順(うつ伏せからの引き上げ)

いきなりフルポーズを目指すと怪我の原因になります。以下の手順で、呼吸を止めずに丁寧に進めていきましょう。

  1. 準備:マットの上にうつ伏せになります。脚は腰幅程度に開き、顎を床につけます。両手は体側に置き、手のひらを上に向けます。
  2. 膝を曲げる:両膝を曲げ、踵をお尻に近づけます。
  3. キャッチ:右手で右の足首(または足の甲)を、左手で左の足首を外側から掴みます。この時、膝が外に開きすぎないよう意識しましょう。
  4. 呼吸を整える:一度息を吐き切り、お腹を薄くします。
  5. 引き上げ(吸う息):吸う息とともに、足首を後ろに蹴り出し、その勢いで胸と太ももをマットから浮かせます。
  6. キープ:肩の力を抜き、視線は優しく前方に向けます。ゆったりとした呼吸を3〜5回繰り返します。
  7. リリース(吐く息):吐きながらゆっくりと手足を解放し、うつ伏せに戻ります。顔を横に向けてリラックスしましょう。

よくある間違いと修正ポイント

  • 膝が大きく開いてしまう:足を持ち上げようと焦ると、膝がガバッと外に逃げてしまいます。これは腰痛の原因になります。内腿(内転筋)を軽く意識し、膝の感覚を腰幅に保つようにしましょう。
  • 肩がすくんで耳に近づく:腕に力が入りすぎると肩が上がります。肩甲骨を下げる意識を持ち、首を長く保ちましょう。
  • 息を止めてしまう:腹部が圧迫されるため、呼吸が浅くなりがちです。お腹全体で呼吸するのではなく、背中側に空気を入れるようなイメージで、深い呼吸を継続しましょう。

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弓のポーズで得られる効果とメリット

弓のポーズは身体の背面と前面を同時に使うことにより大きなメリットが得られます。ここでは得られる効果とメリットについて紹介します。

背中〜腰の強化と姿勢改善

弓のポーズは、背面の筋肉群(脊柱起立筋、広背筋、僧帽筋など)を総合的に強化します。重力に逆らって上体を持ち上げることで、普段使われにくい背中の筋肉が目覚め、天然の「コルセット」のような役割を果たしてくれるようになります。これにより、猫背や巻き肩といった姿勢の崩れが矯正され、立ち姿や座り姿が凛として美しくなる効果が期待できます。

太もも前・股関節の伸びによる下半身バランスの向上

現代生活で最も硬くなりやすい部位の一つが、太ももの前側(大腿四頭筋)と股関節(腸腰筋)です。弓のポーズでは、脚を後ろに蹴り出す動作により、これらの部位を強力にストレッチします。股関節周りの柔軟性が高まると、骨盤の傾きが正常化し、腰痛の予防や歩行のしやすさに直結します。また、下半身の血流が改善されるため、冷え性やむくみの解消にも役立ちます。

胸が引き上がり、呼吸が入りやすくなる

胸郭を大きく広げる動作は、呼吸機能を高めます。肺の周囲にある肋間筋がストレッチされ、肺が膨らみやすい環境が整うからです。深い呼吸ができるようになると、自律神経のバランスが整い、ストレス解消やリフレッシュ効果も高まります。「なんとなく気分が塞いでいる」というときにこのポーズを行うと、物理的に胸が開くことで、心理的にも前向きな気持ちが湧いてくるのを感じられるはずです。

ポーズを深めるためのコツと注意点

これが弓のポーズを安全かつダイナミックにする最大のコツです。腕の力で脚を無理やり引き寄せようとすると、肩や腰を痛めます。イメージとしては「足首が腕を後ろに引っ張っていく」感覚です。足首を手のひらに向かって力強く押し込むことで、自然と肩が後ろに引かれ、連動して胸が持ち上がります。自分の身体が「しなる弓」になったつもりで、エネルギーの方向を後ろへ向けましょう。

太もも同士を軽く寄せ、腰への集中を防ぐ

後屈ポーズで最も避けたいのは、腰椎(腰の一点)だけで折れ曲がってしまうことです。これを防ぐには、下半身の安定が不可欠です。両膝の間に薄いブロックを挟んでいるようなイメージで、太もも同士を中央に寄せ合う力を働かせましょう(内転筋の起動)。これにより骨盤が安定し、後屈の負荷が腰だけでなく、背中の中央から上部へと分散されます。

視線は前方、首だけ反らさない

「高く上がりたい」という思いが強いと、首だけを後ろにカクンと倒してしまいがちです。しかし、これは頸椎を圧迫し、血流を妨げる危険な動作です。視線は正面、あるいは鼻先を遠くに向ける程度に留めます。首の後ろ側を長く保ち、背骨の緩やかなカーブの延長線上に頭がある状態を意識しましょう。顎を少し引くくらいの感覚が、最も首を安全に保てます。

 

後屈を深めたい方は「ラクダのポーズ」もおすすめです。下記記事から合わせてチェックしてみてください。

▶ラクダのポーズとは?胸を大きく開いて前向きさを引き出す後屈ヨガポーズ

弓のポーズに関するよくある質問(Q&A)

腰に不安がある場合は避けたほうがいいですか?

A.腰に違和感や強い痛みがある場合は控えましょう。腰に不安がある場合は、弓のポーズの代わりに片足ずつ行う「半分ずつの弓のポーズ」や胸だけを軽く浮かせる「コブラのポーズ」から始めるのもおすすめです。

足首がつかめない場合、代わりの練習方法はありますか?

A.ヨガベルトやフェイスタオルを使用した練習をしましょう。手が届かないのに無理にポーズを取ろうとすると怪我につながりかねません。無理に掴もうとしてフォームを崩すより、ヨガベルトやフェイスタオルを使って無理なくポーズをとることをおすすめします。

どのくらいキープすると効果的ですか?

A.3〜5呼吸(約20秒〜30秒)を1セットとし、2〜3回繰り返すのが最も効果的です。弓のポーズは腹部が圧迫されるため、血圧が上がりやすいポーズでもあります。無理に長く止まるより、一度降りてチャイルドポーズ(丸くなるポーズ)で腰をリセットしながら、数回に分けて行うのが心身への負担が少なく、効果を最大化できます。

まとめ|弓のポーズで背面をつなぎ、しなやかな後屈へ

弓のポーズ(ダヌーラ・アーサナ)は、私たちの身体が持つ「前面を開く力」と「背面を支える力」を統合してくれる素晴らしいアーサナです。

最初は足首を掴むことさえ難しく感じるかもしれませんし、胸が全然上がらないかもしれません。しかし、それで良いのです。大切なのは、無理に形を整えることではなく、自分の脚の力と背中の伸びが「つながる」瞬間を感じることです。

·       背中を鍛え、姿勢を整える。

·       股関節を伸ばし、下半身を活性化する。

·       胸を開き、深い呼吸を取り戻す。

これらのメリットを享受しながら、焦らず練習を積み重ねていきましょう。一つひとつの呼吸が弓の弦を引くように、あなたの心身をしなやかに、そして力強く変えていってくれるはずです。マットの上で身体を大きく開き、世界を広く見渡す準備を整えましょう。

フィットネスクラブエイムでは、初心者の方でも安心してヨガを楽しめるレッスン環境が整っています。
「後屈が苦手」「身体が硬い」という方も、まずは気軽に無料見学からお試しください。

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監修:舛井達郎 エイムのマーケティングに携わり、紙媒体やWeb広告の運用を行っている。動画や広告制作も担当し幅広い業務に従事。フィットネスの普及のため、運動の方法や健康についてインスタグラムでの発信も行っている。

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