- ピラティス
2025.11.15
2025.10.30
ピラティスを始める際、「どれくらいの頻度でやれば効果が出るの?」という疑問は誰もが抱くものです。ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティスは「10回で気分が変わり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」という言葉を残しています。この言葉が示す通り、ピラティスは継続が非常に重要であり、即効性よりも積み重ねによって体質そのものを変えていくフィットネスです。
しかし、忙しい現代の生活の中で無理なく、かつ効率的に継続するためには、ご自身の目的やライフスタイルに合った最適な頻度を見つけることが不可欠です。この記事では、ピラティスの効果を最大限に引き出すための頻度の目安を、目的別、状況別に詳しく解説します。無理なく習慣化できる具体的なヒントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ピラティスは、重い負荷をかける筋力トレーニングとは異なり、繊細なインナーマッスル(深層筋)を鍛える運動です。筋肉の回復を待つ必要があまりないため、比較的高い頻度で取り組むことができます。
ピラティス初心者の方が最も効果を感じやすく、体の変化のサイクルに合った理想的な頻度は週2回から3回です。
1.週2回:体のリセットと定着
〇週に2回のペースは、前回のセッションで学んだ正しい体の使い方やフォームを忘れないうちに、再びインナーマッスルに刺激を与えるのに最適です。刺激が完全に抜ける前に次の刺激を入れることで、効果の積み重ねが着実に進みます。特に、姿勢改善や腰痛予防を目的とする方には、この週2回がベースとなります。
2.週3回:変化の加速と強化
〇週3回は、インナーマッスルの強化と体幹の安定化がより早く進みます。体の変化を短期間で感じやすくなるため、モチベーションの維持にも繋がりやすい頻度です。ダイエットや集中的な体型改善を目指す場合に効果的です。
インナーマッスルへの刺激は、2〜3日で薄れ始めます。このサイクルに合わせて次のトレーニングを行うことが、効率的な体質改善の鍵となります。
1回あたりのエクササイズ時間も効果に直結します。
・一般的なスタジオレッスン:マットまたはマシンピラティスともに45分〜60分が最も一般的です。この時間があれば、ウォーミングアップ、コアへの集中、そしてクールダウンまでを網羅し、体と心にしっかりと変化を与えることができます。
・忙しい日の短縮セッション:時間がない日でも、最低30分は確保しましょう。30分あれば、呼吸法と主要なコアエクササイズに集中することで、効果の維持や当日の体のリセットが可能です。特に自宅でのマットピラティスは、短い時間でも毎日行うことで、積み重ねの効果を実感できます。
あなたのピラティスの目標は何でしょうか?目標によって、最適な頻度は変わってきます。ここでは、目的別の最適な頻度と、それに合わせた実践のヒントを解説します。
ダイエット(体脂肪の減少、全身の引き締め)を最優先するなら、週3回のピラティス実践をおすすめします。
・ピラティスの役割:週3回、高頻度でインナーマッスルを鍛え続けることで、基礎代謝が向上し、「エネルギーを消費しやすい体」へと体質が変化します。ピラティス自体は筋トレの要素が強いですが、代謝の土台を作ることで、燃焼しやすい体を作り出します。
・効率化の戦略:ピラティスを行わない日には、ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を積極的に取り入れましょう。ピラティスで正しいニュートラルポジションが身についているため、有酸素運動時の姿勢が改善され、効率よく脂肪を燃焼させることができます。ピラティスと有酸素運動の組み合わせが、ダイエット成功への近道です。
デスクワークなどで姿勢の乱れを感じる方や、慢性的な腰痛の予防・軽減が目的なら、週2回のペースが最適です。
・狙い:この目的は、「体の使い方をリセットし、それを定着させること」にあります。週に2回、定期的に背骨や骨盤周りのインナーマッスルを刺激し、ニュートラルポジション(正しい姿勢)の感覚を再確認する時間を持つことが重要です。
・効果:この頻度を継続することで、無意識のうちに姿勢を支える筋肉が強化され、猫背や反り腰などの癖が徐々に修正されていきます。結果として、腰への負担が減り、痛みの改善に繋がります。
⇩腰痛改善のためのピラティスの取り入れ方は、こちらの記事で解説しています⇩
腰痛に効くピラティスとは?骨盤位置を整えて痛みを和らげる方法
ピラティスをリラックス、ストレス軽減、自律神経の調整を目的に取り入れる場合は、毎日短時間行うことを推奨します。
・頻度:毎日10分〜15分で構いません。
・実践内容:呼吸法に集中する時間、またはキャット&カウや骨盤の傾け運動といった背骨の柔軟性を高めるシンプルな動作を組み合わせましょう。
・効果:毎日行うことで、その日のうちに体の緊張やこわばりをリセットし、深い胸式呼吸によって副交感神経を優位に導くことができます。特に就寝前に行うと、安眠効果も期待できます。
「継続は力なり」という言葉は、ピラティスにこそ当てはまります。高い頻度を設定しても挫折してしまっては意味がありません。無理なく安全にピラティスを生活の一部にするためのヒントをご紹介します。
ピラティスを習慣化する最大のコツは、既存のルーティンと結びつけることです。「時間を作る」のではなく、「既存の時間に組み込む」意識を持ちましょう。
・マットピラティスの利点:マットピラティスは、自宅のマット一枚分のスペースさえあれば可能です。
・具体的な実践:朝起きてすぐ、「コーヒーを淹れるまでの10分間」や「歯磨きの前」といった時間を使って、胸式呼吸とコアの活性化に特化した簡単なエクササイズを行いましょう。朝にインナーマッスルが目覚めることで、一日中正しい姿勢を意識しやすくなり、結果として代謝の良い状態で過ごすことができます。
自宅での継続練習はコストがかからず手軽ですが、ピラティスの効果はフォームの正確性によって決まります。自己流での実践に限界を感じたら、プロの指導を受けることが不可欠です。
・正確なフォーム習得の重要性:ピラティスは、呼吸とインナーマッスルへの意識が全てです。鏡で見てもわかりにくい、骨盤の微妙な傾きや腹横筋の意識は、インストラクターの的確な指導なしには習得が困難です。
・効率的な継続:当フィットネスプログラムでは、専門資格を持ったインストラクターが、お客様の体の状態や目的に合わせ、無理のない頻度とレベルを提案します。まずは週1回でもスタジオに通い、正しいフォームを身体に覚え込ませることで、自宅での練習の質も格段に向上します。正しいフォームを習得することは、効果を最大限に引き出し、怪我のリスクを避けるための最も重要な投資です。
A. 結論として、週2回が最も効果的かつ継続しやすい目安です。これにより、体の変化のサイクルを途切れさせずに、インナーマッスルの強化を積み重ねることができます。ダイエットや早期の体質改善を目指す場合は、週3回が理想的です。
A. はい、原則として毎日行っても問題ありません。ピラティスは、筋肉に過度な負担をかけるウェイトトレーニングとは異なり、繊細な筋肉を使うため、回復期間をほとんど必要としません。毎日行うことで、柔軟性の向上やリラックス効果がより高まります。ただし、疲労が溜まっている日や筋肉痛がひどい日は、無理せず呼吸法や軽いストレッチに留めて休養を優先しましょう。
A. 「量は少なくても、質を高める」ことで短時間でも十分な効果があります。特に、1日10分〜15分でも、ピラティスの胸式呼吸とインナーマッスル(コア)への意識に集中して実践すれば、体の軸をリセットする効果や代謝アップ効果が期待できます。忙しさを理由に諦めるのではなく、隙間時間を見つけてでも継続することが大切です。
ピラティスの効果は、「どのくらいでやるか」よりも「どれだけ続けるか」という継続性に宿っています。
大切なのは、決して無理をせず、自分のライフスタイルや体調に合わせた無理のない習慣化の頻度を見つけることです。
・ダイエット:集中的な体型改善が目的→週3回のピラティス+有酸素運動で代謝を最大化。
・姿勢改善:腰痛予防→週2回のペースで体の軸を定期的にリセット。
・リラックス・健康維持が目的→毎日10分の短時間ルーティンで心身のバランスを調整。
まずは週1回のスタジオレッスンで正しいフォームを習得し、自宅でのセルフケアを組み合わせることから始めてみましょう。ご自身の目的に合った頻度で継続し、ピラティスによる心と体の変化を実感してください。
フィットネスクラブ エイムで無理なくピラティスを継続しよう
ピラティスを習慣化するためには、安心して通える環境と正しい指導が欠かせません。フィットネスクラブ エイムでは、目的やレベルに合わせて選べるピラティスプログラムをご用意しています。
自分のペースで無理なく続けることで、ピラティス本来の効果をしっかり実感できます。まずは体験レッスンで、体と心が整う感覚を味わってみてください。
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監修:舛井達郎 エイムのマーケティングに携わり、紙媒体やWeb広告の運用を行っている。動画や広告制作も担当し幅広い業務に従事。フィットネスの普及のため、運動の方法や健康についてインスタグラムでの発信も行っている。