フィットネスクラブ AIM(エイム)

  • ヨガ

ヨガのチャイルドポーズとは?リラックスできる休息ポーズのやり方と効果

チャイルドポーズとは?心身を休める基本の休息ポーズ

チャイルドポーズは、ヨガのアーサナ(ポーズ)の中でも、最も重要で広く知られた休息のポーズです。サンスクリット語では「バーラ・アーサナ(Bālāsana)」と呼ばれ、「子どものポーズ」という意味を持ちます。

このポーズの特徴は、まるで母親の胎内にいるかのように、身体を丸めておでこを床につけることです。これにより、私たちは深い安心感と安堵感を得ることができます。激しい運動の合間や、疲労を感じたときに積極的に取り入れられ、心身をリセットするための大切な時間を与えてくれます。

チャイルドポーズの基本形と名前の由来

チャイルドポーズは、正座の状態から上体を前に倒し、おでこを床につけて両腕を体の横または前に伸ばす形が基本です。

・基本形:正座から前屈し、背中を大きく丸める。

・名前の由来:赤ちゃんが眠るときや、不安な時に丸くなる姿に似ていることから、この名前が付けられました。丸くなることで外界からの刺激を遮断し、内側に意識を向ける効果があります。

背中・腰・肩を伸ばすリラックス効果

休息のポーズでありながら、チャイルドポーズは体の複数の部位に穏やかなストレッチ効果をもたらします。

・背中と腰:背中を丸めることで、特に腰の緊張が解放されます。長時間座っていたり、立っていたりした後の疲労回復に役立ちます。

・肩と腕:腕を前に伸ばすバリエーションでは、肩周りやわき腹までを優しくストレッチできます。

・股関節と太もも:正座の状態から前屈することで、股関節周りや太ももの前側も穏やかに伸ばされます。

チャイルドポーズのやり方|正しいフォームと呼吸法

チャイルドポーズは簡単なポーズですが、正しいフォームと呼吸法を意識することで、リラックス効果を最大限に高めることができます。

基本フォームの手順

1.正座になる:マットの上に正座で座ります。つま先は揃えても、軽く開いても構いません。

2.膝を開く(オプション):リラックス効果を高めたい場合、膝をマット幅に大きく開きます。これにより、お腹が太ももの間に収まりやすくなり、深い呼吸がしやすくなります。(内臓を圧迫したくない場合は膝を閉じてもOKです。)

3.上体を倒す:息を吐きながら、ゆっくりと上体を前に倒し、おでこを床につけます。

4.腕の配置:

・リラックス重視:両腕を体の横にだらんと伸ばし、手のひらを天井に向けます。これにより、肩の力が完全に抜けます。

・ストレッチ重視:両腕を頭の先にまっすぐ伸ばし、手のひらを床につけます。これにより、背中やわき腹のストレッチが深まります。

5.キープ:この状態で、深くゆっくりとした呼吸を続けます。5呼吸から数分間、心地よい時間だけポーズをキープしましょう。

呼吸を深めるためのポイント

チャイルドポーズでは、腹式呼吸を意識しやすいのが利点です。

・お腹と太ももで呼吸を感じる:息を吸う時、膨らんだお腹が太ももに優しく押し付けられるのを感じましょう。息を吐く時、太ももからお腹が離れていくのを感じます。このお腹の動きに意識を集中させることで、呼吸が自然と深まります。

・背中に空気を送る意識:背中を丸めているため、吸う息が背中側にも広がりやすくなります。背中が膨らむのを感じながら呼吸すると、より深いリラックス効果が得られます。

よくある間違いと正しい修正方法

間違い修正方法
首や肩に力が入るおでこを床につけた後、肩を耳から遠ざけるように、肩甲骨周りの力を完全に抜きましょう。腕を体の横に置くバリエーションを試すと、より肩の力が抜けやすいです。
おでこが床につかないおでこの下にヨガブロックやタオルを重ねて高さを出し、必ずおでこを何かに預けます。おでこが浮いていると、首に力が入り続けてリラックスできません。
腰を丸めすぎる(無理に伸ばす)ポーズは力を抜くことが目的です。背中や腰に痛みやツッパリを感じたら、無理に前に倒しすぎず、お尻と踵の間にクッションを挟んでポーズを浅めにしましょう。

チャイルドポーズの効果とメリット

チャイルドポーズは、単なる休憩ではありません。続けて行うことで、身体と心にポジティブな変化をもたらします。

背中と腰の緊張を和らげる効果

現代人の多くが抱える腰痛や肩こりは、筋肉の緊張や血行不良が原因です。チャイルドポーズで背中を丸め、重力に任せて力を抜くことで、背骨周りの筋肉や仙骨(お尻の骨)周辺の緊張が解放されます。血行が改善され、体の疲労回復を促します。

呼吸を深めて自律神経を整える効果

お腹を太ももに預けることで、自然と腹式呼吸になりやすい環境が作られます。深い呼吸は、副交感神経(リラックスを促す神経)を優位にし、自律神経のバランスを整えます。心拍数が落ち着き、心身が穏やかな状態へと導かれます。

安心感による心のリラックスと集中力回復

おでこを床につけ、外界の刺激を遮断することで、一時的に思考が静まります。この「内側にこもる」動きが、私たちの心に安心感と安全感を与え、ストレスや不安を和らげます。集中力が途切れた時や、感情が乱れた時に行うと、心をリセットし、集中力回復に役立ちます。

 

⇩チャイルドポーズでリラックスしたら、背骨を整える「キャット アンド カウ」もチェック!⇩ 

ヨガのキャット アンド カウとは?背骨をしなやかに整える初心者向けポーズ解説

チャイルドポーズを深めるコツ

チャイルドポーズは、身体の状態に合わせて様々なアレンジが可能です。無理なく、そして最大限にリラックス効果を得るための工夫を紹介します。

膝の開き方を変えて伸びを調整する

・膝を大きく開く:お腹を太ももの間に収め、お腹への圧迫を避けます。深い呼吸によるリラックス効果を高めたい時や、お腹が張っている時におすすめです。

・膝を閉じる:太ももでお腹を優しく圧迫することで、内臓へのマッサージ効果を高めます。また、背中の伸びがより強調されます。

おでこを床やクッションにあずけて力を抜く

おでこは、第三の目(アジュナチャクラ)がある場所とされ、ここを床につけることで精神的なリラックスが促されます。床におでこが届かない、または届いても首に力が入る場合は、ヨガブロックやタオルを積み重ねて高さを調節し、必ずおでこを完全に預けましょう。頭の重みを完全に手放すことが、リラックスへの鍵です。

腰や膝に負担を感じたらポーズを浅めにする

ポーズ中に腰や膝に鋭い痛みや違和感を感じたら、すぐにポーズを中止するか、負担を減らす工夫をしましょう。

・膝の痛み:お尻と踵の間にクッションやブランケットを挟み、正座の形を浅くします。

・腰の痛み:無理に上体を深く倒そうとせず、ポーズを浅めにして、息を吐くごとに腰の力を抜く意識に集中しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. チャイルドポーズはどんな効果がありますか?

A. 主に心身のリラックス、背中と腰の緊張緩和、疲労回復、自律神経の調整に効果があります。特に、ストレスや不安を感じたとき、呼吸を深めて心を落ち着かせるのに最適です。

Q2. 体が硬くてもできますか?

A. はい、体が硬い方こそチャイルドポーズを取り入れるべきです。このポーズは柔軟性を必要とせず、ポーズを深める目的もありません。膝の下やおでこの下にクッションを使い、体が楽に休める形でポーズをキープすることを最優先にしましょう。

Q3. どんなタイミングで行うのがおすすめですか?

A. ヨガのポーズの合間に休憩として、一日の終わりの就寝前にリラックスのため、または疲労やストレスを感じた時に気分転換として、いつでも取り入れるのがおすすめです。特に寝る前に行うと、安眠効果が期待できます。

まとめ|チャイルドポーズで安心とリラックスを取り入れよう

ャイルドポーズは、「子どものポーズ」という名の通り、誰でもすぐに取り入れられる究極の休息アーサナです。背中を丸め、おでこを床に預けるシンプルな動作が、身体の緊張を和らげ、心に深い安心感をもたらします。激しい運動や日々の忙しさで疲れた心身をリセットしたいときには、チャイルドポーズを取り入れてみてください。
呼吸に意識を向けながら、穏やかな時間を過ごすことで、心と体が落ち着く助けになるでしょう。

フィットネスクラブ エイムでは、初心者の方でも安心してヨガを始められるプログラムを用意しています。日常の疲れを癒しながら、心と体を整える時間を過ごしてみませんか?

監修:舛井達郎 エイムのマーケティングに携わり、紙媒体やWeb広告の運用を行っている。動画や広告制作も担当し幅広い業務に従事。フィットネスの普及のため、運動の方法や健康についてインスタグラムでの発信も行っている。

  1. トップ
  2. ワンアドバイス
  3. ヨガのチャイルドポーズとは?リラックスできる休息ポーズのやり方と効果