- ピラティス
2025.11.27
2025.09.28
ピラティスは、呼吸と姿勢を大切にしながら体幹を鍛え、しなやかで美しい身体を作るエクササイズです。ヨガと似ていると思われがちですが、目的は「正しい動きで体を整えること」にあり、姿勢改善や腰痛予防、シェイプアップまで幅広い効果が期待できます。この記事では、初心者でも無理なく始められる基本姿勢や呼吸法、代表的なエクササイズ、自宅でできるメニューを詳しく解説します。
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏によって考案されたエクササイズで、「体幹を強化し、姿勢を整え、呼吸と動きを連動させる」ことを特徴としています。特に初心者が最初に学ぶべきなのは正しい呼吸法と姿勢です。ピラティスの動きは一見シンプルですが、呼吸や骨盤の位置を意識するかどうかで効果が大きく変わります。ここでは「胸式呼吸」「ニュートラルポジション」「インプリントポジション」という基礎を解説します。
ピラティスの基本は「胸式呼吸」。お腹ではなく、胸の肋骨を広げるように呼吸を行います。
この呼吸によって横隔膜と肋間筋がしっかり働き、インナーマッスルの活性化につながります。初心者は慣れるまで難しく感じますが、「息を吸うと胸が横に広がり、吐くと閉じる」イメージを持つと感覚がつかみやすいです。
ニュートラルポジションとは、骨盤を前後に傾けすぎず「自然な位置」に保つ姿勢のことです。仰向けに寝たとき、腰の下に手のひら1枚分くらいのすき間が空いている状態が理想的です。
この「ニュートラル」を意識することで、ピラティスの動作が正しい位置から行えるようになります。
腹筋運動などで腰に負担をかけないために使うのがインプリントポジション。
· 仰向けに寝てニュートラルポジションを作る
· 息を吐きながらお腹を薄くし、腰を床に軽く押し付ける
· 腰と床の隙間を埋める
初心者は「ニュートラル」と「インプリント」を行き来できるよう練習すると、体幹の安定感が増してピラティス全体がやりやすくなります。
ピラティスには多くの動作がありますが、初心者は「体幹を鍛えつつ呼吸や姿勢に集中できる」基本的なエクササイズから始めるのがおすすめです。ここでは4つの代表的な動きを紹介します。
「ハンドレッド」はピラティスの代表的な動作で、体幹を安定させながら呼吸を意識できるエクササイズです。
やり方
ポイント
初心者は最初から100回やらなくてもOK。30回から始めて徐々に増やすのが続けやすい方法です。
ロールアップは、背骨を一つひとつ動かす感覚を養えるエクササイズです。
やり方
ポイント
腹筋と柔軟性の両方を高められるので、姿勢改善にも役立ちます。
下腹部の引き締めに効果的なエクササイズです。
やり方
ポイント
腹筋だけでなく股関節周りも動かせるため、下腹ぽっこり解消に役立ちます。
骨盤を持ち上げる動きで、お尻や太もも裏を鍛えることができます。
やり方
ポイント
下半身の引き締めと体幹強化に効果的で、初心者でも取り組みやすい動作です。
ピラティスは安全性の高い運動ですが、正しいフォームを守らなければ効果が半減したり、腰や首に負担をかけてしまうこともあります。ここでは初心者が特に気をつけたいポイントを紹介します。
「動きに集中して気づいたら息を止めていた」というのは初心者にありがち。呼吸を止めると血圧が上がり、筋肉も緊張してしまいます。常に「吸って吐いて」を意識することで、酸素が筋肉に行き渡り、動きがスムーズになります。
腹筋運動では首を引っ張ってしまったり、腰を反らしすぎるのが代表的な間違いです。首は長く伸ばすイメージ、腰はニュートラルかインプリントを意識することで安全に行えます。
ピラティスは「ゆっくり・丁寧・コントロール」が大切です。反動で動くと大きな筋肉ばかりが使われ、体幹やインナーマッスルが働きません。「1つの動作を5秒かけて行う」くらいのイメージがちょうどよいです。
ピラティスはマット1枚あれば自宅でも十分に行えます。ここでは生活のシーンに合わせた簡単なメニューを紹介します。
朝は血流や代謝を高める動きが効果的です。
これにより1日のスタートがスムーズになります。
夜は副交感神経を高めるような、ゆったりした動きが向いています。
· スパインツイスト(仰向けで両膝を左右に倒す)で腰回りをほぐす。
· ロールダウン(座った状態で背骨を丸めて倒す)で心身をリラックス。
寝る前の習慣にすると、睡眠の質が高まります。
ピラティスは1回で大きな効果を感じるものではなく、継続することで体が変わります。ジョセフ・ピラティスも「10回で気分がよくなり、20回で見た目が変わり、30回でまったく新しい体になる」と語っています。ここでは継続のポイントをまとめます。
週1回でも効果はありますが、できれば週2〜3回を習慣にするのがおすすめです。短時間でも頻度を増やすことで体が変化しやすくなります。
忙しい日は5分だけでもOK。「今日は呼吸法だけ」「今日はハンドレッドだけ」というように小さく継続することが成功の秘訣です。
A. はい、マット1枚あれば可能です。ただし、自己流ではフォームが崩れやすいため、スタジオで基礎を学ぶと効果的かつ安全に続けられます。
A. 個人差はありますが、週2〜3回のペースで1〜2週間続けると体の軽さや呼吸の深さを実感しやすいです。1〜3ヶ月続けると姿勢の改善や引き締まりを感じる人が多いです。
A. ピラティスは体幹を整える基盤づくりに適しているため、筋トレや有酸素運動と組み合わせると相乗効果があります。筋トレ前のウォームアップや、運動翌日のリカバリーとして取り入れるのも効果的です。
ピラティスは「呼吸と姿勢を意識しながら体を整える」エクササイズ。初心者はまず、胸式呼吸・ニュートラルポジション・インプリントポジションを理解し、基本のエクササイズから始めましょう。正しいフォームで続けることで、体幹の安定・姿勢改善・シェイプアップ・腰痛予防など、多くのメリットが得られます。
フォームや呼吸の理解にはスタジオレッスンも非常に効果的です。フィットネスクラブエイムでは初心者から経験者まで安心して参加できるピラティスのスタジオプログラムをご用意しています。「正しいフォームを学びたい」「一人だと続けられない」という方は、見学体験にぜひお越しください。
「運動不足だけど無理なトレーニングは苦手…」という人こそ、ピラティスは最適。自宅でもできるので、まずは短時間から気軽に取り入れてみてください。
監修:舛井達郎 エイムのマーケティングに携わり、紙媒体やWeb広告の運用を行っている。動画や広告制作も担当し幅広い業務に従事。フィットネスの普及のため、運動の方法や健康についてインスタグラムでの発信も行っている。