- ヨガ
2025.11.28
2025.09.29
便秘やお腹の張りに悩んでいませんか?そんなときにおすすめなのが、ヨガの基本ポーズ「ガス抜きのポーズ」です。仰向けで膝を抱えるだけの簡単な動きで腸をやさしく刺激し、ガスの排出や便秘解消に役立ちます。さらに副交感神経を活性化させるため、リラックス効果も高く、寝る前に行えば快眠にもつながります。
特別な道具や運動経験は不要で、誰でもすぐに実践できるのが魅力です。本記事では、ガス抜きのポーズの正しいやり方やバリエーション、効果を高めるコツ、注意点までわかりやすく解説します。
ガス抜きのポーズは、ヨガの中でも特にシンプルで、初心者でも簡単に取り入れやすいポーズの一つです。その名の通り、体内に溜まったガスを排出し、お腹の不快感を和らげる効果が期待できます。このポーズは、サンスクリット語で**「パーヴァナムクタアーサナ」と呼ばれます。「pavana」は「風」を、「mukta」は「解放」を意味しており、まさに「風を解放するポーズ」という名前の通り、消化を助ける目的で古くから実践されてきました。
ガス抜きのポーズの動きは、とてもシンプルです。仰向けに寝た状態から両膝を抱え、胸に引き寄せるだけ。これだけで、お腹が圧迫され、内臓が優しく刺激されます。特別な筋力や柔軟性は必要なく、誰でもすぐに実践できるのが大きな魅力です。
このポーズの最大の目的は、内臓をマッサージすることです。膝を胸に引き寄せることで、大腸や小腸が圧迫され、腸の動きが活発になります。これにより、便やガスが腸内でスムーズに移動し、便秘の解消やお腹の張りの改善につながります。食事の消化を助ける役割も担っており、お腹の調子を整えるのに非常に効果的です。
フィットネスやヨガの経験がない方でも、このポーズは安心して取り入れられます。寝転がったまま行うため、身体への負担が少なく、無理なく続けることができます。また、場所を選ばないため、ベッドの上やリビングの床など、思い立った時にすぐに実践できる手軽さも人気の理由です。
ここからは、ガス抜きのポーズの具体的なやり方を、初心者の方にもわかりやすく解説します。呼吸と連動させることで、より高い効果が期待できます。
1.仰向けになる:まずは、床に仰向けに寝ます。両足は揃え、腕は体の横にリラックスさせておきましょう。
2.膝を立てる:両膝を立てて、足の裏を床につけます。
3.膝を抱える:息を吐きながら、両膝をゆっくりと胸に引き寄せます。両手で膝を抱え、太ももでお腹を圧迫するように引き寄せましょう。
4.ポーズをキープ:無理のない範囲で、膝を深く引き寄せます。この状態で、何度か深い呼吸を繰り返します。息を吸うときにお腹が膨らみ、吐くときにへこむのを感じましょう。
5.解放する:息を吸いながら両手を解放し、ゆっくりと膝を元の位置に戻します。両足を伸ばしてリラックスします。
両膝を抱えるのが難しい方や、より深く効果を感じたい方は、片脚ずつ行うバリエーションを試してみましょう。
1.片脚を抱える:仰向けの状態から、まず右膝だけを胸に引き寄せ、両手で抱えます。このとき、反対の左脚は伸ばしたままか、軽く曲げておきます。
2.キープ:そのまま30秒から1分ほど深い呼吸を続けます。
3.脚を入れ替える:息を吸いながら右脚を解放し、今度は左膝を胸に引き寄せます。同じようにキープします。
この片脚ずつのバリエーションは、お腹の片側をより集中的にマッサージできるため、特に便秘の解消に効果的とされています。
間違い1:肩が浮いてしまう
膝を無理に引き寄せすぎると、肩や首に力が入って床から浮いてしまうことがあります。これは、不必要な緊張を生み、リラックス効果を妨げます。
修正方法:肩をリラックスさせ、床にしっかりとつけておきましょう。無理に膝を深く引き寄せなくても大丈夫です。
間違い2:呼吸が止まってしまう
ポーズに集中するあまり、呼吸が浅くなったり、止まってしまったりすることがあります。
修正方法:常に深い腹式呼吸を意識しましょう。息を吸ってお腹を膨らませ、息を吐きながらお腹をへこませることで、内臓へのマッサージ効果が高まります。
シンプルな動きの中に、ガス抜きのポーズはたくさんの健康効果とメリットを秘めています。
このポーズは、消化器系に直接働きかけます。膝を抱えることで大腸が圧迫され、腸内のガスや便の移動が促進されます。これにより、お腹の張りを和らげ、便秘を解消するのに役立ちます。特に、食後の不快感や、ガスが溜まりやすいと感じる方におすすめです。
長時間座っていることが多い現代人は、腰や骨盤周りの筋肉が凝り固まりがちです。ガス抜きのポーズは、お腹を圧迫しながら腰や背中をストレッチする効果があります。これにより、腰痛の緩和や、骨盤周辺の血行を改善し、身体の緊張を解きほぐすのに役立ちます。
お腹を優しくマッサージする動きは、副交感神経を活性化させ、心身をリラックスさせる効果があります。深い呼吸と組み合わせることで、心の興奮を鎮め、ストレスや不安を軽減します。このため、寝る前に行うと、質の高い睡眠へとつながるでしょう。
安全かつ効果的にポーズを行うために、いくつかのコツと注意点を押さえておきましょう。
「深く引き寄せれば引き寄せるほど良い」というわけではありません。自分の身体が「心地よい」と感じる範囲で、膝を抱える強さを調整しましょう。無理をすると、腰や股関節に負担がかかる可能性があります。
仰向けになったとき、腰と床の間に大きな隙間ができていないか確認しましょう。膝を抱える際に腰が反ってしまう場合は、お腹に軽く力を入れて腰を床に押し付けるように意識すると、腰への負担が減ります。また、首に力が入らないように、あごを軽く引き、頭をリラックスさせておきましょう。
ガス抜きのポーズは、消化を促す効果があるため、食後すぐに行うと消化不良や吐き気を引き起こす可能性があります。食事から最低でも2時間以上は空けてから行うようにしましょう。特におすすめなのは、朝起きてすぐや、夜寝る前です。朝に行えば、お腹の調子を整えて一日を快適に過ごせますし、夜に行えば心身のリラックス効果で安眠へと導かれます。
A.はい、ガス抜きのポーズはお腹を圧迫し腸を刺激することで、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、便秘解消やガスだまりの改善に役立つとされています。深い呼吸を合わせることでリラックス効果も加わり、消化器官の動きをサポートします。ただし、即効性があるというよりは「続けることで体質改善につながる」ポーズです。
A.軽度の腰痛であれば、ガス抜きのポーズは腰回りをほぐす効果が期待できるため、無理のない範囲であれば取り入れても問題はありません。ただし、腰に鋭い痛みがあるときや症状が悪化している場合は控えましょう。両脚を抱えるのがきつい場合は、片脚ずつ胸に引き寄せる方法がおすすめです。
A.初心者は20~30秒程度から始め、慣れてきたら1分程度キープすると効果が高まりやすいです。リラックスした呼吸を続けながら、背中や腰、お腹が心地よく伸びている感覚を味わうことが大切です。時間にこだわりすぎず、「気持ちいい」と感じられる範囲で行うのがベストです。
ガス抜きのポーズは、ヨガのポーズの中でも最も手軽で、誰でも取り入れやすいポーズです。特別な技術は必要なく、寝転がって膝を抱えるだけで、お腹の張りや便秘といったお腹の不調を改善し、心身のリラックス効果も期待できます。
お腹の不快感に悩んでいる方、日々のストレスを和らげたい方、そして運動習慣をつけたいけれど何から始めたらいいかわからない方にとって、このポーズは素晴らしい選択肢となるでしょう。さらに、ヨガをもっと深めたい方には、フィットネスクラブエイムのヨガプログラムがおすすめです。幅広いレッスンが揃っており、経験豊富なインストラクターが丁寧にサポートしてくれるので、初心者でも安心して参加できます。
フィットネスクラブエイムでは見学や体験も受け付けていますので、スタジオの雰囲気に触れながら、ヨガでお腹も心もスッキリ整う感覚をぜひ味わってみてください。
監修:舛井達郎 エイムのマーケティングに携わり、紙媒体やWeb広告の運用を行っている。動画や広告制作も担当し幅広い業務に従事。フィットネスの普及のため、運動の方法や健康についてインスタグラムでの発信も行っている。