- ピラティス
2025.11.27
2025.11.18
「朝から体が重い」「気づくと姿勢が悪くなっている」「仕事に集中できない」——そんな悩みを抱えていませんか?
一日の始まりである朝の過ごし方は、その日の気分や体の調子を大きく左右します。朝に激しい運動は避けたいけれど、体をスッキリと目覚めさせたいという方に最適なのが、朝ピラティスです。
朝のピラティスは、深い胸式呼吸とともに体の中心(コア)を優しく刺激し、夜の間に固まった体を丁寧に整えることができます。これにより、代謝が上がり、正しい姿勢で一日をスタートできるため、心身ともに快適な状態を維持できます。
この記事では、なぜピラティスが朝の習慣に最適なのか、朝ピラティスで得られる具体的な効果、そして忙しい朝でも無理なく続けられる簡単ルーティンを詳しく解説します。
朝ピラティスとは、目を覚ましてすぐに行う、体幹を意識した一連の動きのことです。激しい運動ではなく、呼吸と連動させて体を内側から温めることに重点を置きます。
ピラティスは、朝の体に特に相性の良い特徴を持っています。
体を傷めず優しく目覚めさせる:寝起きの体は関節や筋肉が固まっています。ピラティスは、自重を使った低い負荷の動きが中心であるため、怪我のリスクが少なく、体をじっくりと温めることができます。
体幹をすぐに活性化できる:朝一番に胸式呼吸を行うことで、腹横筋などのインナーマッスルが目覚めます。これにより、活動に必要な体の軸が安定し、デスクワークや通勤時も正しい姿勢を保ちやすくなります。
深い集中力をもたらす:ピラティスは、呼吸と動きに意識を集中させるマインドフルネスの要素が強いフィットネスです。朝に集中力を高める時間を持つことで、その日一日の仕事や学習への集中力を高めることができます。
朝ピラティスでは、以下のような「背骨の動き」を重視した動作が中心となります。
背骨の柔軟性:背骨を丸める、反らせる、横に倒す、ねじるという全方向の動きを、呼吸に合わせてゆっくりと行います。これにより、睡眠中に固まった背骨周りの関節や筋肉が解きほぐされます。
骨盤のリセット:ペルビックカール(ブリッジ)などの動きで骨盤を動かすことで、骨盤周りの筋肉を温め、正しい骨盤の位置(ニュートラルポジション)を体に思い出させます。
朝に行うフィットネスとしてヨガと比較されることがありますが、ピラティスには朝に特化したメリットがあります。
ピラティス(胸式呼吸):交感神経を優位にし、体を活動モードに切り替えるのが得意です。体幹を内側から安定させるため、姿勢改善という点でより直接的な効果があります。
ヨガ(腹式呼吸が基本):副交感神経を優位にし、リラックスや瞑想を深めるのに適しています。
朝、一日を活動的に過ごすための「スイッチ」を入れたいのであれば、ピラティスの胸式呼吸が非常に有効です。
▼ピラティスの基本姿勢や呼吸法について、詳しく知りたい方はこちら
ピラティスのやり方を初心者向けに解説|基本姿勢と自宅でできる動作
朝のわずかな時間でピラティスを行う習慣は、体だけではなく、あなたの心にも良い変化をもたらします。
朝ピラティスで体幹のインナーマッスルを刺激し、胸式呼吸を繰り返すことで、体は内側から温まります。
基礎代謝の向上:体温が上がると、基礎代謝も上がります。朝から代謝の高い状態を作ることで、エネルギーを消費しやすい体になり、ダイエット効果を高めます。
燃焼しやすい体:体幹の筋肉は体の大きな筋肉の一つです。ここを朝から使うことで、血流が良くなり、一日を通して燃焼効率の良い状態で過ごせるようになります。
朝ピラティスで骨盤と背骨をリセットすることで、不良姿勢を予防します。
体幹のスイッチオン:朝に腹横筋などのインナーマッスルを「目覚めさせる」ことで、デスクワーク中や立ち仕事中も、無意識のうちに正しい姿勢を保とうとする力が働きます。
疲労の軽減:正しい姿勢は、特定の筋肉に負担を偏らせません。これにより、夕方になっても肩こりや腰のハリを感じにくくなり、一日を通してラクな状態で過ごせます。
朝の深い呼吸は、自律神経に働きかけ、メンタル面でもポジティブな変化をもたらします。
自律神経の調整:胸式呼吸で交感神経が優位になることで、頭がスッキリとし、眠気が吹き飛びます。
集中力とメンタルの安定:呼吸に意識を集中させる時間は、一日の雑念をリセットし、心を落ち着かせる効果があります。これにより、ストレスに強い、前向きで安定した気持ちで一日をスタートできます。
忙しい朝でも、たった3分から5分あれば十分な効果が得られます。特別な道具は不要で、マットかバスタオル1枚あれば実践できる、初心者向けのルーティンをご紹介します。
目的:背骨の柔軟性を高め、腹筋を優しく目覚めさせる。
仰向けに寝て、腕を天井へ伸ばします。
息を吐きながら、おへそを覗き込むように、背骨を下から一つずつ剥がすイメージでゆっくりと上体を起こしていきます。
座った状態で息を吸い、吐きながら、今度は背骨を上から一つずつ床に押し付けるように、ゆっくりと元の仰向けに戻ります。
(3〜5回繰り返す)
目的:胸式呼吸の練習と、体幹を内側から温める。
仰向けで膝を立て、腹筋を引き締めます(インプリントポジション)。
頭と肩甲骨を軽く床から持ち上げ、腕を床と平行に伸ばします。
この姿勢をキープしながら、腕を小さく上下に振ります。
「吸って5カウント、吐いて5カウント」の呼吸を繰り返します。
(30秒〜1分行う)
目的:背中(背骨)と骨盤周りの緊張を解き、血流を促す。
四つん這いになり、手は肩の真下、膝は股関節の真下に置きます。
息を吐きながら、背中を大きく丸め、おへそを背骨に引き寄せます(猫のように)。
息を吸いながら、ゆっくりと背中を反らせ、胸を開き、視線を少し上げます(牛のように)。
(5〜8回繰り返す)
▼ピラティス全体の効果を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
ピラティスの効果とは?体幹強化・姿勢改善・ダイエットまで徹底解説
継続こそが朝ピラティスの効果を最大化する鍵です。「三日坊主」にさせないための、現実的で効果的な習慣化のコツを紹介します。
「視覚的キュー」の活用:ピラティスの習慣を脳に結びつけるために、前日の夜に寝室の床にマットを敷いておきましょう。マットが目に入ることで、「やらなきゃ」という意識ではなく、「少しやろうかな」という行動のきっかけが生まれます。
ウェアの準備:マットの横にウェアを置いておく、もしくはパジャマのままできる簡単なルーティンを決めておくのも有効です。
完璧を目指さない:目標は「30分行うこと」ではなく、「マットに立つこと」に設定しましょう。
最低限のルール:「今日はキャットストレッチだけ」「ハンドレッドの50カウントだけ」と決めて、たとえ1分でもいいから必ず行うことをルールにします。この継続が、習慣化の最大の鍵となります。
ご褒美を設定:ピラティスが終わったら、「美味しいコーヒーを淹れる」「お気に入りの音楽を聴く」など、小さなご褒美を設定すると、脳が喜び、習慣が定着しやすくなります。
A. 朝は体が硬いため、背骨の可動域を広げる動きが最もおすすめです。前述の「キャットストレッチ」や、仰向けで膝を抱えて左右に揺れる「ニートゥチェスト」、背骨を優しくねじる「スパインツイスト」など、体を温めほぐす動きから始めると良いでしょう。
A. 変化には個人差がありますが、目安は以下の通りです。
2週間:「朝の目覚めがスッキリする」「日中の眠気が減った」など、メンタルや疲労感に変化が現れ始めます。
1ヶ月(約20回):「デスクワーク中に姿勢を意識できるようになった」と、体の使い方に変化が現れ始めます。
3ヶ月以上:「疲れにくくなった」「姿勢が良くなった」と、体質の変化を実感できるようになります。
A. 寝起きで体が硬いのは当然です。無理に可動域を広げようとせず、呼吸に集中しましょう。
深い呼吸からスタート:仰向けで手を肋骨に当て、胸式呼吸を5回〜10回繰り返します。呼吸で体幹を内側から温めます。
動きを最小限に:動きを小さく、半分程度の可動域でゆっくりと行います。体が温まるにつれて、徐々に動きを大きくしていけば大丈夫です。
朝ピラティスは、激しい運動ではなく、体を優しくケアし、一日を快適に過ごすための体と心の準備運動です。1日のスタートに深い胸式呼吸で体幹のスイッチを入れ、正しい姿勢をリセットすることで、仕事への集中力や前向きなエネルギーが自然と生まれます。まずは明日の朝、完璧を目指さず、たった3分からマットの上で始めてみましょう。この小さな習慣が、あなたの日常を大きく変えていくはずです。
フィットネスクラブエイムでは、マットの上で体幹を中心に体の動きをトレーニングしていくピラティスと、呼吸法と身体の可動域に重点を置きゆっくりとコントロールされた動きで行うレズミルズピラティスのクラスをご準備しています。 朝ピラティスで整えた体と意識を、スタジオレッスンでさらに深めていくことで、変化はより確かなものになります。
自宅の3分習慣とスタジオでの本格トレーニングを組み合わせて、理想の姿勢と軽やかな毎日を手に入れてみませんか。
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監修:舛井達郎 エイムのマーケティングに携わり、紙媒体やWeb広告の運用を行っている。動画や広告制作も担当し幅広い業務に従事。フィットネスの普及のため、運動の方法や健康についてインスタグラムでの発信も行っている。